ポニーは本格もので
 パソコンゲームブームに乗り遅れるなとポニーキャニオンも参入した。独自に開発した本格的なシミュレーションが売りだった。


 「ハリコフ攻防戦」は独ソ戦をシミュレートしたもの。独ソ戦の初期でドイツが最後に華々しい勝利を収めたハリコフの戦いをゲームにした。ボードゲームでもおなじみのテーマで、ほかのゲームよりもグラフィックがややきれいだったような気がした。ただその代わり反応が遅かった。ほとんど止まってしまったかと思う長い時間の後、動き出すのでとてもやる気にはならなかった。
 フォークランド紛争もテーマに
  「フォークランド上陸作戦」は1982年のフォークランド紛争のすぐ直後に出たゲームだった。現在でもなかなか珍しい実際の現代戦をシミュレートした貴重な作品だ。アルゼンチンが大西洋の英国領フォークランド島を占拠。これにイギリスが40隻の艦隊を派遣して奪還作戦に出たもので、海、空、陸の共同作戦をかなり細部までシミュレートした。
 英国の潜水艦作戦から始まり、空母インビンシブル、搭載のハリアーも登場。もちろんアルゼンチンの恐怖のミサイルエクゾセも威力を発揮する。大変面白いゲームだったが、やはり反応が遅すぎるのが欠点だった。ポートスタンリーを奪還するには、あまりにも時間がかかった。