ハードディスク対応登場
 MSDOSでインストール可能
 PC98も1989年のVM、VXシリーズとなるとハードディスクを標準装備するものがでてきた。90年代となるとハードディスクがゲームの必需品になろうとしてきた。90年代の98用のゲームには、フロッピー用としながらもハードディスクにインストール可能なものが現れるようになった。ゲームそのものがMS−DOSで動いていたため、ハードディスクを使うのは簡単で、マニュアルになくても自分でインストールすることが可能だった。

 ドイツで本格的戦い
 ジェネラルサポートのグロスドイチュランドは、第2次大戦のヨーロッパのドイツの戦いをテーマにした。ゲームの基本システムは太平洋の嵐を元にしたもので、同系統の現代戦の「バトル」と陸戦部分はほぼ同じだった。
 戦いは陸、海、空に分かれ、東部、南部、西部の3つの戦線で行う。基本的に陸戦で相手の根拠地を奪っていく。生産、新兵器開発などおなじみのシステムだが、なかなかドイツで勝のは難しかった。
 ハードディスクにインストールできたが、プロテクトのかかったスタートフロッピーディスクを入れておく必要があった。
戦略爆撃と迎撃戦
  ホビージャパンの戦略空軍は第2次大戦後期の連合軍によるドイツ本土爆撃をシミュレートしたもの。プレーヤは連合軍になって爆撃するか、ドイツ軍になって迎撃するかを選べた。
 まず朝、連合軍は、爆撃計画を立てて、目標、爆撃高度、部隊、出撃時間を決める。ドイツは航空機や対空砲の配置を決める。昼連合軍は爆撃計画に乗って自動的に目標に向かい、ドイツは、敵を発見すると迎撃機を出すかどうかを決めるというシステム。連合軍は戦闘機だけでの偽装爆撃を行って敵と空中戦に誘い込むという戦法も使えた。
 ドイツ以外にアメリカ対日本の戦いもできたが、こちらを日本でするのはなかなかしんどかった。
経験値が重要に
 1992年のシステムソフトの大戦略Wは、Vでのリアルタイム制をさらに徹底させた。部隊に経験値があり、これを次のマップに持ち込めるのが新たな特徴だった。これによって経験値の高い最強の軍団を作ることが可能になった。経験値の高い部隊は命中率も高く、この部隊がやられると精神的な打撃が大きかった。 
 マニュアルにもハードディスクのインストール方法が書いてあったが、インストール用のバッチファイルはなく、DOSのコマンドで自分でディレクトリーを作り、必要ファイルをコピーするという原始的なものだった。
個人の能力値増える
 三国志Wは450人の武将一人一人の能力値の分類が増え、都市の固有データも増えた。合戦は野戦と攻城戦という二つに分かれた。ゲーム全体が寄り複雑になり、深みも出てきたが手間と時間もかかるようになった。